最近、コンタクトレンズによる重大な目の疾患が問題となっています。装着時間が長すぎて角膜に負担をかけ過ぎたり、レンズの汚れにより角膜に傷が付いたりして、角膜上皮が剥がれるなどのトラブルが報告されています。また、角膜上皮の傷から細菌やカビが侵入して細菌性角膜潰瘍になったりする場合もあります。
このようなトラブルを避けて安全・快適にコンタクトを使用するためには、定期検査を受けておくことが大切です。痛みや違和感などの自覚症状がなくても、定期検査によって視力の低下やコンタクトの汚れによる傷などが発見される場合があります。適切な治療を受け、新しいコンタクトに変えることで、目の症状も改善され装着感も改善されます。
定期検査では、現在使っているレンズの度数が合っているかを視力検査で確認します。また、レンズのフィッティング検査でレンズが目に正しく装着されているかの確認が行われます。合わないレンズを使用していると外れやすかったり、角膜に傷がつきやすくなったりします。また、涙液量の検査を行うことでドライアイになっていないかチェックします。角膜内皮細胞数検査では、内皮細胞の数や大きさを確認して、内皮細胞が透明に保たれているかを知ることができます。目に傷がついていないか病気がないかを角膜染色検査で調べたり、眼球内圧や眼底の状態もチェックできます。目の健康を維持するためには、自覚症状がなくても定期的な検査をすることが大切です。