寝るときは必ずコンタクトレンズを外しましょう

コンタクトレンズは装着したまま寝てしまうと危険性が高まり、十分な注意が必要です。大きな原因に装着したまま寝てしまうことで角膜が酸欠を起こすがあり、理由としては血管がないために血液から酸素を取り込むことができない点があります。

目の黒目の部分にあたる角膜は触れている空気や涙から酸素を取り込んでいます。つまり、レンズが被さった状態では裸眼に比べ目に空気が取り込みにくくなり、長時間続くことで酸素不足に陥ることになります。また、寝ている間は涙もほとんど分泌されないために更に酸素が不足するという悪循環につながってしまいます。

酸素不足によるトラブルには代表的なのものに4つがあり、1つに角膜上皮(じょう)があります。酸素が不足することで新陳代謝の働きが滞り、症状としては上皮への傷や表皮がはがれることで炎症を起こしやすくなります。

次に角膜潰瘍(かいよう)を挙げることができます。症状は角膜上皮の傷から細菌感染を起こし組織がはがれた状態になり、さらに、奥にある「実質」と呼ばれる組織に影響することで激しい痛みを感じ、場合によっては視覚障害や失明に至ることもあります。3つ目には角膜に血管が侵入することによる視力低下や目のかすみなどの症状があり、4つ目としては角膜内皮障害を挙げることができます。酸素不足は、長年繰り返してしまうことで内皮の細胞が徐々に減少していきます。この場合、重症化することで視力が低下し、減った細胞が元に戻ることはないために角膜移植が必要になるケースがあります。

注意が必要な点としては自覚症状の有無があり、ます。角膜上皮や角膜潰瘍であれば痛みや目やになどの症状があるために早めに対処をすることができます。一方、血管侵入や角膜内皮障害は初期段階では自覚症状が少なく、重症化してから気付くことが多いために十分に注意をする必要があります。